6月「み心の月」特集

カトリック教会では6月を「イエスのみ心の月」として祝います。
イエスのみ心とは、イエスの心臓であり、特にイエスの愛のことです。イエスのみ心のシンボルは、茨の冠が絡みついたイエスの心臓と、そこから出る炎で描かれます。茨の冠はイエスを傷つける人びとの罪を、炎はイエスの燃えるような愛を象徴しています。

このイエスのみ心の信心は、17世紀のフランスで聖マルガリタ・マリア・アラコクがイエスから啓示を受けたことを機に発展しました。キリスト教の本質であるイエスにおける神の愛に焦点を合わせた信心として、歴代の教皇に承認され、勧められました。

「イエスのみ心」の祭日は、「キリストの聖体」の祭日後の金曜日に祝います。またその翌日に「聖母マリアの汚れなきみ心」の記念日を祝います。

聖母のみ心のシンボルは、剣で貫かれた心臓で描かれます。これは幼子イエスがエルサレムの神殿で捧げられたときの「あなた自身も剣で心を刺し貫かれます」というシメオンの言葉を表しています。(ルカによる福音書2章35節参照)
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