時のしるしを読み解いて [4312]

時のしるしを読み解いて [4312]

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商品詳細

さまざまな歴史的人物や事件を通して、現代に生きる私たちのキリスト者としての信仰を明らかにする。

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時のしるしを読み解いて
歴史にみる現代キリスト者の課題

川村信三 著
四六判並製 350頁
本体1,500円+税
ISBN4-88626-431-2 C0016

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■目次
・まえがき
・序章
 「歴史」とキリスト教 「歴史」(ヒストリア)を問い、学ぶことの意味 
  教会史についての誤解
 専門歴史書がつまらない理由

・第I章 
 キリスト教の歴史アラカルト 使徒ペトロはいずこに
 生命の書
 悔い改めた人びと
 「黒死病」の爪痕と教会の再生
 「フランス病」と倫理パラダイムの転換 
 「思い皮膚病」の社会史
 「それではいったい誰が救われるのだろうか」

・第II章 
 キリスト教の歴史人物誌 改革者とは誰か?
 『正統と異端』再考
 「もはやこの世に生きることのない」人生を望んだ若者
 何がフスを火刑にしたか
 ある宗教家の回心
 バランス感覚と信仰
 「本物」を見抜く力
 ポルトガル領ゴアとザビエルの改心
 モザラベ聖歌の響きとザビエルの故郷
 領域を越えていく新天地開拓者
 ザビエルとヴァリニャーノ

・第III章
 日本人の心性とキリスト教 日本人キリシタン信徒の集いと絆の物語
 遠藤周作のペトロ・カスイ岐部
 潜伏キリシタンと『こんちりさんのりやく』
 ザビエルが日本に蒔いた種
 ザビエルはなぜ、かくも深く人びとに愛されているのか 
 欧米における日本宗教についての誤解
 固有の文化ではなく信仰を

・第IV章
 歴史の反省と近代教皇 教皇レオ十三世のヒット作『レールム・ノヴァールム』の先見
 ユダヤ人の迫害とカトリック教会
 ガリレオ裁判の顛末
 和解の使者ジュゼッペ・ロンカリ(教皇ヨハネ二十三世)に学ぶ
 教会は「回心」を遂げたのか?

・あとがき


■著者
川村信三(かわむら しんぞう)
1958年神戸で生まれる。83年イエズス会に入会、92年司祭叙階。88〜99年ローマ(教皇庁立グレゴリアーナ大学)、アメリカ合衆国(ウェストン・イエズス会神学大学院およびジョージタウン大学)で神学と歴史学を研究し、99年ジョージタウン大学より歴史学の博士号(Ph.D.)取得。上智大学文学部史学科教授。