ポケット版 聖ベネディクトの戒律 [4329]

ポケット版 聖ベネディクトの戒律 [4329]

販売価格: 900(税別)

(税込: 990)

在庫あり

商品詳細

本書の著者聖ベネディクトは、六世紀イタリアの修道院長です。もちろん当時はテレビも、携帯電話も、コンピューターもありませんでした。その彼が当時の修道士たちのために書いた生活の指針が、この戒律です。
戒律というと、それだけでもいささかこわい感じがするかもしれません。
ところが、この小さい本を拾い読みすると、すぐにこの本で扱われているのは、二十一世紀のわたしたちと別世界のことではないことがわかります。
家庭であろうと、学校であろうと、会社であろうと、集団生活には一つの秩序がなければなりません。
さらにお互いのコミュニケーションが必要です。それが不得手な人も、得意な人もおり、楽しい場面があるなら、厳しい摩擦もおこります。それは世界中のどこでも、いつの時代でも変わりません。この戒律を読むと、当時の修道院内部でも、今日の日本社会のように、いじめも、引きこもりも、えこひいきも、派閥も、悪だくみもあったことがわかります。修道院長の選挙ともなると、修道士の一部が結託して一種のクーデターさえも起こっています。それでも、いや、それだからこそ、集団の運営には、そのメンバーの間で何らかの約束事が必要なのです。それが戒律です。さらに聖ベネディクトは祈り、労働、勉強、食事、睡眠、清掃などからなる、修道院の生活の日程を作りました。毎日、いつ誰が何をするかを決めたのです。それは人類史上初めて現れた、時間レベルまで決められた年間日程、つまり年間にわたる時間割とされています。
今日も、わたしたちが集団生活を送るかぎり、ある種の日程が必要です。時間は止まることを知らない流れです。わたしたちが身を無気力に時間に流されるに任せたら、自主性を失い、方向性を喪失してしまいます。わたしたち各自が、この流れに日程という杭を深くうちこむことで、空虚な時間を有意義な時間に変えることができるのです。この戒律は、今日のわたしたちにとっても生活の貴重な指針なのです。
(訳者はじめにより)

「キリストにならう」に並ぶ中世神秘書の最高峰と称される「ポケット版 聖ベネディクトの戒律」は霊魂の完徳の頂を指し示す現代にも通ずる1500年前に書かれた名著。ポケット版なので、読みやすい一冊。
 
 
-----------------------------------
 
聖ベネディクト 著
古田暁 訳
A6判上製 184頁
定価:本体900円+税
ISBN 978-4-88626-432-9 C0016
 
-----------------------------------
 
■構成
 
・前書き
・修道生活の基盤
  修道士の分類
  修道院長
  総会
  キリスト者の道
  修道の霊性
  祈り
・修道院社会と生活
  修道院の十人からなる集団
  修道院社会の生活
  修道院の組織と構成員
  補遺
・あとがき
 
■訳者 古田暁(ふるた・ぎょう)
慶應義塾大学予科卒、欧米諸大学で学ぶ。中世哲学、神学専攻。神田外語大学元教授。主な著訳書は『人間であること、人間となること』(聖文舎)、カンタベリーのアンセルムス『アンセルムス全集』(聖文舎)、『聖ベネディクトの戒律』(すえもりブックス)、R・ド・ベリー『書物への愛―フィロビブロン』。