聖ベネディクト特集

7月11日は聖ベネディクトの記念日です。


 聖ベネディクトは、480年、イタリア中部のヌルシア(現ノルチャ)で生まれました。その頃、西ローマ帝国はすでに滅び、イタリアは東ゴートに支配され、東ローマと戦争も始める動乱期でした。
 ベネディクトは若い時からローマで勉学に励み、文法と修辞学と哲学を学んでいました。ところが、ローマはゲルマン民族の移動の影響や飢饉・地震・疫病に襲われ、道徳の退廃を招いていました。そのようなこともあり、一部の学生は退廃的な不道徳な生活に浸っていたので、ベネディクトはそのような学友の誘惑を退け、ひたすら学問の道を究めていました。
 あるとき、神との一致を目指して砂漠の師父のような生活をしようと不毛の地、スビアコの洞窟で3年間を孤独で過ごしました。そこで、イエスが経験されたのと同じ誘惑を受けたのです。ベネディクトは孤独の内に平安を見出そうとしましたが、さまざまな誘惑を受けて苦しみました。誘惑によって、黙想も祈りも出来ない時は、体から血がにじむほど茨の中に飛び込んだり、転げまわるという苦行をして誘惑をうち払いました。
後にベネディクトを慕って集まってきた修道者たちとの定住生活を始めました。50歳になった時、ナポリ近くのモンテカッシーノで異教徒を回心させてその地に修道院を建てて、スビアコから移りました。そしてベネディクトは修道者たちを完徳に導くために『戒律』を定めて、「従順・貞潔・清貧」「祈りそして労働」という現在まで続く観想修道会の基礎を作りました。

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