5/26「三位一体の主日」特集

2024年は5月26日が三位一体の祭日です。

父(神)と子(イエス)と聖霊の、三位一体の神をたたえる祭日です。父は雲の中から出る手や「日の老いたる者」として王座に座した姿、子は磔刑の姿や父の右の座に座した姿、聖霊はハトの姿などに表されます。

【三位一体(祭日)】
 「父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい」(マタイ28:19)というイエスの命令によって、キリスト教の入信の秘跡は、使徒の時代(1世紀)から今日に至るまで、この言葉によって授けられています。
 キリスト教の諸教会が教えるこの三位一体とは「父と子と聖霊はそれぞれ別の方でありながら唯一の神である」ということを意味しています。通常、カトリック教会のお祝い日は、救いの歴史におけるある出来事を記念したり、特別な人物を通して働く神のわざを思い起こしますが、三位一体の主日は、純粋に教会の教えに因んだもので、8~9世紀から祝われ始め14世紀に全教会の公の祝日として定められました。
 父と子と聖霊は同じ唯一の神ですが、それぞれはっきり区別され異なったお方として聖書に述べられています。

父なる神:宇宙万物を創造され、すべてを支配される全知全能のお方です。
子(イエス・キリスト):私たちと全く同じ人間です。しかし、同時に神の独り子です。私たちを罪から救うために父なる神から遣わされた方です。神をアッバ(おとうちゃん)と呼び、父からの大切な教えを果たすためにご自分の生涯をささげ、復活されました。
聖霊:イエスの救いのわざを続けるために遣わされ、教会を活かし、私たちの内にあって、神の国の完成のために働かれるのです。

この父と子と聖霊-三位一体の神の共同作業によって、私たちが真の幸せになるように計らってくださっているのです。私たちの信仰生活は、日々聖霊の導きと助けによって、イエスを通して父なる神に向かう歩みだということができます。

<美術>
三位一体の美術の表現は3つのペルソナを個別に表現しつつ、一体性を強調しなければならない難しさがあります。御父(神)は、老人の姿や雲の中から出された手で表わされています。イエスは十字架に架けられた姿や御父の右に座した姿で表現されています。聖霊は、鳩の形で表わされていることが多いようです。
(参考文献:新カトリック大事典)
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