ファリサイ派の人たちは、イエスに対して「あなたの弟子たちは安息日にしてはならないことをしている」といって、厳しく批判しています。 この世界のどんな掟も規律も人を守り、助けるためにあるのであって、人間に重荷を負わせ、苦しめるためにあるのではありません。ファリサイ派の人たちのような精神で、掟や規律を考えて生きている人は、本当の意味で自由と心の平安を持っていないと思います。 日本では会社でも、教会でも、お付き合いというものを重んじる風潮があります。しかし、それ自体悪いことではありませんが、時には、お付き合いのために、自由が拘束され、重荷になる危険がないとは言えません。そしてそれによって家族の絆や心の平安など人間として大事なものを失ってしまうこともありえます。現代、心の病を抱える人が増えてきているのも、そこにあるような気がします。 イエスは安息日が悪いとは言っておりませんし、むしろ大事にしなければならないものです。けれどもすべてに優先するのは、人間に対する愛と哀れみの心であることを私たちは忘れてはならないということです。
西本裕二