十字架の聖ヨハネ著 奥村一郎 訳
412ページ 四六判
定価1,575円(本体1,500円+税)
ISBN 4-88626-031-4
1969年7月16日 初版発行
『いち早く神との一致に達するためには、どのように心を整えたら良いか。霊的な道のはじめにある人、またさらにすでにその進歩の途上にある人 特に後者にあてられた進めと教えを含み、どのようにすべて地上的なものから離脱し、霊的なものにも妨げられず、そして神との一致のために、必要なまったき魂の赤裸と自由にとどまるかを説く。」
(本文より)
この数十年来、無数の現代人の心をひきつけてやまない一人の神秘家、それが十字架の聖ヨハネ(1542-1591)です。たとえ現代のある人々に説明しがたいものであるにしても、聖人が広範囲にわたって、好感をもたれているという事実を否定しうるものではありません。現代人によっても聖人はもはや過去の人でも道の人でもないのです。
その生存中、かつては周囲の人々から理解されず、むしろ誤解されていた聖人、そのはてに迫害さえ受けていたあの聖人が、今は反対に現代人の頭上に魅惑に満ちた輝くを放ち、数知れぬ現代人の注意をひきつけているのです。
この十字架の聖ヨハネの不朽の傑作『カルメル山登攀』を手にすれば、霊魂の高みを求める心は時代の制約を超えて、私たちに直接訴えかけることが感じられるであろう。
目次
第一部 感覚の能動的暗夜
第二部 精神の能動的暗夜 理性
第三部 精神の能動的暗夜 記憶と意志